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203 まわるまわる


友人に主旋律を歌ってもらい、コーラスを入れようと音を重ね始めたはずなのに。スピーカーから出力された音程は、主旋律からちょうど二度上をなぞる二人の同音ハーモニー。
まわるまわるよ 時代はまわる
四季はめぐり、干支はまわり、その時間分の体験がまた体に蓄積されていく。と同時に溜まった澱や、固まった所作を、新たな年度に向けて、軽みあるものにしておく必要がある。

そこで、旅に出る。
二時間ほど列車に乗り、本を読み、レンタルして来た映画をスマートフォンで観る。考え事をして、コーヒーをちびちびと。ホテルに着いたらどこにも出かけず、買ってきた弁当で食事をし、ついでに普段は飲まないアルコールも少々嗜んで、ほろ酔い加減にFaceTime。一人旅でありながら、独りではない時間。

 


目的地へと向かう電車の中。”春は短いから、ドアが開いたら出て行くんだよ。”乗り合わせた同行者に語りかけると、ふと目を離した隙に、さっぱりと消えてしまった。蝶の心いざ知らず、ふわりふわりと漂うか。

山を臨む青白色の露天風呂につかり、心身をあたためる。広々としたところに身を置くと、自然と呼吸が深くなる。
 

”こんなところで、仲のいい人たち集まれたら楽しいだろうね。(*1)”と友人に向けて、つぶやきを残す。しばらくして、友人からの返信。”叶えよう”の言葉に、大切なのは、”どちらを向くか”だということを思い出した。

僕らは、映画や小説を通して、渦中にあっては見通すことのできない人生や状況を俯瞰する。昨年観た映画の中で、最も印象に残ったのが『CLOUD ATRUS』。時空を超えて生まれ変わった者たちが、それぞれの障壁を超え、意思を引き継いでいく様を描いた作品で、ある者は悪人としての意思を、またある者は自身の欲深さから起こしてしまった罪の意識を心に宿し、変化を繰り返す。人は思った以上に不自由で、人生も運命も思い通りにならないことの方が多い。けれども、どこかで意思を共有し、無限の彼方で交わることがあるのだとすれば、そこには何かしらの希望があるように思う。
 

(*1) 大好きな人たちと一緒に、身も心も裸になってすごせたら。いつか必ず。


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